全マシニキは今日も全マシィィィッ!
全マシニキです!
今回は労働問題についてです。
最近、とても気になるニュースを耳にしました。
残業を年720時間の枠内で、月100時間を上限とし、2~6ヶ月の平均を80時間とするということですね(他にも細かく条件がありますが割愛)
!?
ちょっと意味がわからないですね。
残業の上限を規制する?
突っ込みどころはたくさんあります。
正直、毎月50時間くらい残業したって結構疲れますよ?
なのに100時間を上限ですって?
100時間くらい普通だろ。
と言う人もいるかもしれません。
けどそれを普通だと感じ始めているのはマヒしていると思います。
100時間も残業したら人間らしい生活なんてできませんよ。
例え今は大丈夫でも、そんな生活を何年も続けていたら身体を壊します。
そもそも上限なんて協議している時点で論外
私もそこそこサラリーマンやってますのでわかります。
昔の職場では残業が多くて上司に咎められたことがあります(そのくせに早く帰れば怒られる)
上司や同僚や先輩も毎日忙しくて残業が多い職場でした。
けれど残業が多くなると会社から怒られます。
じゃあどうしますか?
サービス残業するんですよね。
みんな自発的にサービス残業をする会社でした。
上司がそんなことしたら、部下もせざるをえません。
社畜を生み出すシステムです。
国で上限を設けると、その上限は絶対に超えるわけにはいきませんよね。
けれど仕事は減らないんですよ。
つまり、さらにサービス残業が増えるだけなんですよね。
そもそも100時間分の残業代を払ってくれる会社すら少ないでしょうが・・・w
昔の経験
上司「お前。いつになれば終わるんだ、残業多いぞ!」
私「この人員じゃ厳しいですよ」
上司「人がいないのを言い訳にするな」
いや、これで回そうとしている会社がおかしいレベルなんですけどね・・・。
私(じゃあ早く帰れるようにがんばって定時で帰ろう)
後日・・・
私「お先に失礼しまーす」
上司「もう帰るのか!?ありえんだろ!」
私「でも終わりましたよ?」
上司「何かあったらどうするんだ!」
私(何もねえから帰るんだろが・・・。何か起きたら対処すればいいだろ)
上司(こいつやる気ないな!評価下げたろ!)
そうして、私はボーナスの評価が低くなります。
私(うわあ。こんなんで給料減らされたらたまったもんじゃねえ。じゃあ残業するか・・・)
後日・・・
上司「お前、残業多いぞ、何やってんの!」
私「この状況ですべてやろうとしたら帰れませんよ?」
上司「工夫しろ!」
・・・。
つまり「工夫しろ=サービス残業しろ」という意味なんですね。
無能な上司に当たると最悪です。
労働時間でしか判断できませんからね。
管理職は部下の時間管理なども評価に関わってきますので、どんな理由があろうとこのように怒られます。
早く帰る奴は気に食わないけれど、残業が多い人間も許さない。
もうメチャクチャです。
残業を規制するのではなく労働環境の改善が必要
いくら国で残業時間の上限を決めたところで、企業は「残業上限を超えない環境づくり」じゃなく「上限を超えた人間を責める」ことしかしません。
残業が増え続けても企業はその人を怒るだけで、人員整備などの環境改善はしてくれません。
なのでサービス残業をしなければ現場が回りません。
このままでは国がサービス残業をさらに促すだけになると思うんです。
この不況では企業も簡単に賃金を上げられないし、雇用も増やせません。
給料は上げるのは簡単ですが、下げるのは難しいです。
雇用するのは簡単ですが、解雇はできません。
景気の先が見えない以上、企業側も簡単にそれができないのはわかっています。
なのでギリギリの人員になり、現場が回りません。
まあどこも人件費をケチってるからこうなるんですけどね。
安い待遇で優秀な人材を確保できると思っているから愚かです。
待遇を良くしないと結果的に離職率が上がり、従業員の出入りが激しくなります。
それがかえって金銭的にも、労力的にもコストがかかってしまうということを知らない経営者が多すぎると思います。
どんなに口では良いことを言っても、社員なんて奴隷なんでしょ?
残業を規制するとかいうレベルの話じゃないんですよ。
従業員が人間らしい生活をできるかどうか。
そこからじゃないですか?
従業員が頑張ってくれるから企業は利益をあげられるんです。
従業員を「働かせてやってる」というスタンスの企業は潰れてください。
従業員は資産
昨年末に話題になったニュースです。
外食チェーン「富士そば」の経営方針についてのニュースです。
従業員は会社の資産だから大事にする。
従業員にちゃんとした待遇をすれば、従業員は辞めない。
従業員を大事にすれば、従業員は会社のために尽くしてくれる。
だから従業員を大事にしないブラック企業は損だ。
まとめればこんな感じです。
これを読んだ時は感動しましたね(どこまで本当かはわかりませんがw)
私は経営者ではありませんが、全く同じ考えです。
だから部下にはできるだけ良くするし、守ります。
私はそうすることで、逆に多くの部下に助けてもらえました。
たくさんの部下のお陰で今までサラリーマンを頑張ってこれました。
けれど上司や会社は従業員を大事にしてくれなかったので、たくさんの部下が辞めていきました。
休みもなく何ヶ月も働かせ続けられる人もいました。
入院寸前まで働かされる人もいました。
有給を申請すると非国民のような扱いを受ける職場もありました。
家族の都合で会社を休むと陰口を叩かれます。
契約社員や派遣社員なんか安月給でこき使われるだけの奴隷扱いです。
富士そばのような経営方針の企業がどれだけあるのでしょうか?
そんな企業が多かったら、心を壊す人も、過労死する人もこんなにいないでしょう。
残業の規制じゃないんです。
まずは人間らしい、最低限の生活ができなければいけないんです。
人間らしい生活すらできない人が多く存在する
家族や恋人との時間もない、旅行もできない、会社と自宅の行き来だけの毎日。
子供が産まれたばかりなのに仕事、仕事・・・。
日本はそんな人で溢れているんです。
そうやって何十年も生活してきた人間は、「休む」という概念がなくなってきます。
そんな人に余暇ができても「休みに何をしたらいいかわからない」という状況になるんです。
これらはすべて私が在籍していた企業で実際に起きたことです。
退職まで大した余暇もなく働き続け、やっと定年してのんびりできると思ったら自殺しちゃった人を知っています。
定年まで働いても老後のお金がなくて、定年後も奴隷のように働かされている人を知っています。
必死で働いてきたのに、過労の影響か朝ひとりで死んでいた人を知っています。
働き過ぎて心を壊した人を知ってます。
未だに苦しんでいます。
お金があったとしても健康を失ったら何もできません。
家を建てたら転勤させられて。
結婚したら転勤させられて。
結婚式を控えているのに転勤させられて。
それが会社を支えてくれる従業員に対する仕打ちですか?
人のすることとは思えません。
「そんなの普通」じゃないんです。
「それがおかしい」という世の中にならなければいけないのです。
残業を規制する前に、そんなことが日常茶飯事である日本の労働環境に手を打たなければならんでしょうに。
まあ結局は人が死ななきゃ国は動かないんですよね。
電通の件もそうですが、昔に起きた桶川ストーカー殺人事件だってそうでしょう。
いつも後手後手、犠牲者が出てからじゃ遅いのに。
仕事と私生活の両立
私はいくら多くのお金が貰えようと、身体を壊すまで働きたくないですよ。
人間らしく食べて、寝て、遊んで、そうやって仕事も頑張れる。
ライフワークバランスをしっかりしなければいけないのです。
まずはそこからではないでしょうか?
今の日本があるのは、戦後から一生懸命、多くの人たちが休まず働いたお陰だと思っていますが、今と昔では時代が違いすぎます。
残業を規制されたって仕事は減らないんです。
プレミアムフライデーとか言われても、逆に忙しくなる企業の方が多いんですよ?
そんなもの設けたって企業にはかえって商機で、仕事が増えるだけなんです。
だったらもう、いっそのこと24時間営業禁止とか、国民全員労働禁止の日を作るとか思い切ったことするくらいじゃないとダメだと思うんですよね。
さすがにそれは不可能でしょうが。
おわりに
企業が労働力を買い叩いてる以上、まともな労働力の確保なんてできませんよ。
薄給でまともな人材が集まるわけないでしょう。
優秀な人材が欲しければ待遇を良くするしかないんです。
「やりがいのある仕事です」じゃないですよ。
やりがいだけで仕事している人なんて、ごく一部の人間だけです。
大抵の人はまず、生きていくために金が必要なんです。
仕事しかない人間はそこを履き違えてるんですよね。
そういう意味でも、仕事しかない人間を生み出さないようにしなければいけないと思います。
色々述べましたが、だから残業の上限とか協議したって無意味だと思うのです。
これからさらにサービス残業が増えるだけじゃないですかね?
またまた日本人の奴隷化が進みますね。
日本の労働問題は一向に解決しそうにないですね。
私が社会人になった頃に比べると働きやすい世の中になったとは思いますが、まだまだ日本の労働環境の闇は深いです。
うつ病、過労死問題など、やっと膿が出始めたかというレベルですね。
私達が現役のうちは良くなりそうに思えないです。
なので将来に向けて、資産運用や副業もしっかり頑張りたいと思います。
私が守るのは企業じゃなく家族ですから・・・。
ではでは!今日はここまで!
ごちそうさまでした!
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