※2018年9月更新
全マシニキは今日も全マシィィィッ!
全マシニキです!
みなさんは仕事で後輩や部下はいますか?
また、どんな接し方をしていますか?
今回の話は、私が受け持った後輩が異動した時の話です。
過去に10年程、地元中小企業に努めていました。
私の人柄のせいか(←?)新入社員の教育係を任されることが多かったです。
そんな後輩を2年間、私が教育を「させていただく」機会がありました。
常に彼の将来ことを考えて指導したつもりです。
他の上司には「あいつは甘い」と思われていたかもしれません。
けれど、私は私の教育方針に自信があります。
だから、どこに行っても戦える人材に育ってくれたと思っています。
部下を育てられなければ自分の恥ですからね。
※多くの「上司」が登場するので色分けしています。
後輩との出会い
後輩は新卒で私の職場に配属されました。
私が直属の先輩となります。
新入社員が配属されると知った当時の上司は驚くべき発言をしました。
「新入社員なんてめんどくせえなあ!俺は嫌だわ。」
これには呆れましたよ。
新入社員は最初の上司がどうかで人生が決まると言っても過言ではありません。
残念ながら当時の上司は仕事ができませんし、言動からもわかるように指導者として終わっています。
厚かましいですが、「私がしっかり育てなければならない」と強く思いました。
しかし、後輩が来た時の第一印象は「タラタラしてて全くやる気ねえなあ」でした。
まだまだ学生気分が抜けず、社会人の自覚が全くない。
まるで昔の自分を見ているようでした・・・。
叱らなければいけない辛さ
昔の自分にそっくりな当時の後輩を見て、私は本当に昔の恩師に迷惑をかけていたんだなあと思いました。
幸い、私を育ててくれた恩師は立派な方でしたので、私も一人前になれました。
残念ながら後輩の上司は教育を放棄しているようなものでした。
と言うか、仕事ができなすぎて後輩の世話なんかできる余裕ありませんでしたしね。
なので非常に嫌でしたが、後輩の勤務態度が悪い時は私が叱りました。
私も仕事は嫌いで立派な社員ではありませんが、最低限の指導はしなければいけませんからね。
私は若いころ強烈なパワハラを受けてきました。
誰も守ってくれませんでした。
だから後輩には同じような思いをさせたくありませんでした。
幸い、後輩には私がいました(自分で言うのもなんですが)
この先、後輩がひとりになっても周りから身を守るため、私と同じ失敗をしないためには、厳しく叱らなければいけないことが何度もありました。
けれど怒鳴るわけではありません。
腹が立ったこともありましたが、どうして叱っているのか説明して理解してもらえるように伝えました。
叱る方も辛かったんですね。
自分が叱る立場になって理解しました。
どうでもいい人を叱ったりなんてできませんよね。
叱るのは疲れますし。
相手を思うからこそ叱れるのだと思います。
私を叱ってくれた昔の恩師の優しさに気づいた瞬間でもありました。
後輩は少しずつ、確実に成長していきます。
その後、上司は異動しましたが、もっとクソな上司が来ますw
指導方針
過去にこんな記事を書いたのですが・・・。
前述にもあるとおり、私は若い頃にパワハラでボロクソにされていた時期がありました。
なので自分がされて苦しんだことを後輩にしない、それだけです。
理不尽に後輩を追い詰めたりはせず、何度も何度もできるようになるまで指導しました。
何事も基礎ができないと応用はできません。
最初の1年は過保護なくらい面倒を見ました(古い考えのクソ上司は絶対気に食わなかっただろう)
1年が経過して、基礎ができたら、ある程度は放任して自分で考えさせるようにしていきました。
幸い2年間も指導できたので、どこに行っても戦える人材を育て上げることができたと思っています。
もちろん、後輩が努力したのが一番の要因ですけどね。
最後の方には、黙っていても一人で考えて的確に動けるようになっていましたよ。
仕事以外のコミュニケーション
私はオタクですが、運がいい事に後輩もオタクでした。
なので仕事以外の話題は尽きませんでしたね。
むしろ仕事の話をするほうが少なかったかもしれません。
会社の飲み会とかでも全く仕事の話をせずに、ずっと2人で会話できるほど楽しめる関係だったと思っています。
やはり、仕事以前にヒトとして認めてもらわなければいけないと思います。
嫌いな人には何を言われたって気分が悪いですからね。
私は仕事中は口数が少ない方ですが、後輩とはなるべくコミュニケーションを取るように努めています。
話しかけてもらいやすい、わからないことは聞いてもらいやすい環境を作るようにするのも仕事ですから(できていたかはわからない)
もちろん、クソ上司にイラついて近寄りがたい時もあったでしょうが・・・w
私もまだまだ未熟ですので、時には嫌な思いをさせてしまったでしょう。
後輩が「辞めたい」と悩むこともありました
クソ上司が酷すぎて限界だと私に漏らすこともありました。
後輩が甘いのではなく、本当にとんでもないクソ上司です。
辞められたら困りますが、後輩は会社の駒ではありません。
私も辞めるなとは言いませんでした。
けれどただ辞めるのはダメだと伝えます。
こんな田舎なんだから武器になる資格取るなり、公務員を目指すかにするべきだ(田舎だから民間企業は絶望的)と教えます。
それか関東に行って仕事探せと伝えました。
後輩の人生を考えた意見を言ってあげられる立場だったと思っています。
それでもこのままじゃマズイと思い、私はその後クソ上司にブチ切れて職場環境はいくらか改善されました。
異動が決まり
先日、異動が決まった後に後輩から言われました。
「先輩が最初の先輩で本当に良かったです。先輩は仕事だけじゃなく社会人としての在り方を教えてくれました。先輩が叱ってくれなければ何も気づかないままだったこともたくさんあります。」
嬉しかったです。
けれど、それは当然のことだと思っています。
仕事を教えるだけが私たちの仕事ではないですからね。
しかしその言葉を聞いて私は報われました。
もしかしたら嫌われているかもしれないし、仕事をやりずらい思いをさせている可能性だってあるかもしれないと少しは思っていましたからね。
私が最後に伝えた事は
・これからは守ってあげられないけど君は十分ひとりでやっていけるから自信を持て
・私にされて良かったと思うことは後輩にしろ、嫌だったところはマネするな
・仕事はほどほどでいいから心と身体を壊すな
・20代を仕事だけで終わらせずたくさん遊べ
・困ったらいつでも電話しろ、知っていることなら何でも答える(金は貸さないよw)
・何より私が助けられた2年間だった、ありがとう!
社会人として、サラリーマンとして指導してきましたが、社畜にするためではありません。
私は軽くではありますが、精神的に参ってしまった時期があります。
私のような思いをさせたくない、だから自分を守れるようにするために時には厳しく育てる必要がありました。
それに仕事さっさと終わらせて遊びたいじゃないですか。
後輩の人生に責任を持ってきたし、後輩には仕事に追われて生きて欲しくありません。
私みたいに社会人も楽しいって思えるようになって欲しいです。。
何より後輩って可愛いもんですよ。
困ったらすぐ私に飛んできます(クソ上司には目もくれず)
私が困った時もたくさん助けられました。
本当に感謝しています。
結局は言葉づかいなんですよね。
言葉づかいが悪い上司は総じてダメですよ。
逆に言えば、言葉を気をつけるだけでだいぶ良い上司になれると思います。
最後に
私は後輩を守るために時には上司とも戦いました。
一歩間違えれば自分の正義を振りかざしているだけの危険な行為かもしれないと悩んだこともありました。
しかし、後輩に感謝されたことで少し安心できました。
私の後輩への教育は間違ってなかったと思いました。
もちろん100%正しいとは思ってませんがね。
あとはこれから彼がどう育っていくかで証明してくれることでしょう。
けれど私の背中を見てきた彼は、絶対に部下を理不尽に責めるような人間にはならないと思っています。
彼のこの先の人生が明るく楽しいものであるように心から願っています。
私ももちろん20代の若者に負けないくらい人生を楽しんでやりますけどね!
追記 退職しました
このような企業の劣悪な職場環境は年々悪化していきました。
それに見切りをつけ、私はこの会社を退職しました。
しかしながら、教育した後輩たちは辞める私に感謝し惜しんでくれました。
それが本当に嬉しかったです。
私が辞めることで彼らも退職の意志を促された可能性もありますが・・・w
しかしながら彼らは他の企業でも充分にやっていけるでしょう。
彼らの人生に幸あれ!
ではでは!今日はここまで!
ごちそうさまでした!
オススメ書籍の紹介です。
日本の労働環境の改善を願っています。